道の駅耶馬トピア
オリジナルそば商品も多彩
そば抜きには語れない道の駅
禅海和尚が掘った名勝青の洞門や羅漢寺で知られる本耶馬溪は、古くからそばを生産してきた地でもある。「道の駅耶馬トピア」の中核施設も物産館ではなく、そば専門の「そば処 石臼亭 洞門そば」だ。しかもそばは石臼で挽くというこだわり。さらにそば粉で様々な商品を独自開発している。そばの実専用倉庫やそば打ちの体験道場まである。テイクアウト売店では「そばんこソフト」を販売している。2024年3月に中津日田道路の青の洞門・羅漢寺インターが開業し、インターを降りたらすぐ道の駅という便利なアクセス環境に。
道の駅耶馬トピアの基本情報
所在地 | 大分県中津市本耶馬溪町曽木2193-1 |
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電話番号 | 0979-52-3030 |
営業時間 |
9:00〜17:00 レストラン11:00〜14:00 |
定休日 |
木曜日(祝日の場合営業)、1月1日〜3日 テイクアウト店は水曜日 |
アクセス | 中津日田道路青の洞門・羅漢寺インターより1分 |
公式HP | https://www.doumonsoba.com/ |
道の駅耶馬トピアのグルメ
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食べるならコレ ピリ辛柚子豚骨蕎麦ラーメン
そばと言えば、ざるそば、かけそばとエビ天やお揚げ、肉、月見などの具を乗せていただくのが定番。もちろん、道の駅のそばメニューもオーソドックなものだが、駅オリジナルの「蕎麦ラーメン」は異色のメニューだ。ラーメンと言っても麺はそば。従来のそばとは打ち方を変えて、豚骨味のラーメンスープになじむように工夫しているという。実はスープにもそばつゆを加えてコクと深みを出し、柚子胡椒も加えてピリ辛風味に。これがストレートのそば麺と絶妙のマッチング。チャーシューは仕入れ品を再度調味して出す。930円(税込み)。さらに土産用の乾麺による「蕎麦拉麺」も2024年2月から発売。こちらは焙煎そば粉で縮れ麺だ。2食入り1袋850円。
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コレも食べよう そば商品
そばを縦横無尽に活用した商品もまたこの駅の魅力だ。乾麺そばはもちろん、「そばらーめん」「そば焼酎」「そば珈琲」などなど。さらにそば粉を焙煎した「ソバーラ」(そばん粉)を開発。特許まで取ったという。このソバーラを皮に練り込んだ「そばんこ万十」まである。また、テイクアウト売店の「そばんこソフト」は、バニラソフトにソバーラをたっぷりとまぶし、実に香ばしい味わいだ。正真正銘、そばをこよなく愛し、そばにこだわった道の駅、それがこの耶馬トピアなのだ。そば珈琲250円、そばんこ万十190円、そばんこソフト390円(各税込)。
道の駅耶馬トピアの施設・周辺案内
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江戸時代、競秀峰(きょうしゅうほう)の裾にある樋田地区と青地区の通行は、競秀峰の険しい岸壁に作られた鉄鎖が命綱であり、数多の人馬が墜落死したという。諸国巡礼中の禅海和尚はこの状況に胸を痛め、1735(享保20)年から石工たちとともにノミと鎚だけで岸壁を掘った。1750(寛延3)年には第一期工事落成、1764(明和元)年に全長342mの洞門が完成。第一期工事以降は「人は4文、牛馬は8文」の通行料を徴収して工事の費用に充てており、日本初の有料道路とも言われている。青の洞門は明治末期の大改修で、完成当初の原型はかなり失われたが、トンネル内の一部や明かり採り窓などに、当時の面影を残す手掘り部分が残っている。
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耶馬渓の峻険な羅漢山の中腹にある「羅漢寺」は、645(大化元年)年にインドの僧侶・法道仙人がこの地で修行したのが起源とされる。寺の岩壁の洞窟には日本最古の五百羅漢が安置され、「日本三大五百羅漢」の一つ。その他にも、室町時代に高僧普覚禅師(ふかくぜんじ)が刻んだとされる千体地蔵など、3770体もの石仏を見ることができる。羅漢寺へのやや険しい参道は徒歩で約20分。足腰に自信がない人や年配者にはリフトの利用を勧める。これなら3分で羅漢寺駅に着く。山頂には遊歩道が設けられ、展望台からは耶馬溪の景色が見渡せる。国指定重要文化財。