芸妓さんなりきり体験
武雄温泉で艶やかに変身!
旅先でいつもとは違う体験をしてみたい。 大人も面白いことにチャレンジしよう。 女子旅なら芸妓体験はいかが?
レトロな建築物には芸妓姿がお似合い!
武雄温泉と言えば、辰野金吾が設計した竜宮城のような楼門、江戸時代からある浴槽「殿様湯」「家老湯」などが思い浮かぶ。温泉としては千年以上の歴史があり、江戸時代は宿場町として発展した。さらに近くに炭鉱があったことから、昭和30年代までは炭鉱員たちでも賑わったという。そのため、数多くの芸妓置屋があり、あでやかな芸者衆が温泉街を闊歩した。しかし、現在は置屋が1軒、芸者もわずか5、6人だという。
そんな武雄温泉では現役芸者の岩本カズ子さんらがメイク、着付けをしてくれる「芸妓さん なりきり体験」がある。外国人にも人気で「ひげ面のドイツ人男性が芸妓になったこともありましたよ」と岩本さんが笑う。今回チャレンジしたのは佐賀市在住の千綿京香さんと室中佑佳子さん。
早速、岩本さんが営む武雄唯一の置屋「富士席」で白塗りメイク開始!襟足、うなじ、背中の一部など、着物から出る肌は白く塗っていく。本来は水で溶かした練り白粉と鬢(びん)づけ油を使用するそうだが、ここでは舞台用ドーランをおしろいにするのだとか。襟足までたっぷり塗り、目元、口元に紅をさしていく。日舞などこうして真っ白に塗るのは暗がりでも顔がはっきり見えるようにという意味がある。照明具がろうそくだけだった時代の名残。
白塗りを終えるとまぶたに薄く紅を引き、眉を描き、つけまつげを付けて赤いアイラインをくっきり引く。口紅を塗り、芸妓の顔へと仕上げていく。化粧が整えば、着付け。さらにかつらを合わせて完成!
しっとりと?芸妓姿で武雄温泉街を散歩
芸妓姿になったお互いを見て「まじっすか」「似合っとうかいな」と笑ったり、照れたり。変身後は武雄温泉街を芸妓になりきって散歩するのがこの体験のコースだ。しとやかに歩くはずが、二人とも普段のままにはしゃいで元気満々。着物に馴れないため、内股歩きはやっぱり苦手かも?楼門前で記念撮影し、やはり辰野金吾が設計した武雄温泉新館を見学する。大正初期に建てられた国の重要文化財だ。館内ではレトロな雰囲気に合わせてしっとりとした風情で一枚。
新館1階には「男五銭湯」(写真)や「女五銭湯」など、当時の浴室が見学資料として残されている。2階は広間があり、恐らく宴会なども催されたのだろう。芸者衆が芸を披露したかもしれない。二人もなりきり気分で三つ指ついて…「三つ指ってどうするの?」。それでもトップの写真の通り、芸妓さんらしいポーズでにっこり「ようこそおいでくださいました」。時間と共におしとやかな表情も見せ、芸妓さん気分の休日となった。武雄温泉で芸妓さん、なりませんか?
芸妓さんなりきり体験
所在地 佐賀県武雄市武雄町富岡7751-28
電話 080-5207-1212武雄温泉芸能組合 富士席(岩本)
時間 9:00~12:00
人数 1~3名
予約 体験当日の3日前まで
休日 8月・年末年始
料金 10,000円(メイク等含む3時間)
武雄温泉新館
所在地 佐賀県武雄市本町7425
電話 0954-23-2001 武雄温泉株式会社
時間 9:00~18:00
休館日 無休
入場料 無料
武雄温泉殿様の湯
所在地 佐賀県武雄市本町7425
電話 0954-23-2001 武雄温泉株式会社
時間 10:00~23:00
休館日 無休
入浴料 1室1時間:平日3,800円・土日祝日4,300円
※1室5名まで。予約は不可。