ロープウェイ、吊り橋、トロッコ列車から見よう!絶景!天空の紅葉スポット

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晩秋は山が色づく季節。紅葉を見に出かけたくなる。赤く染まる山々を俯瞰で見るのはいかが?ロープウェイなどで空中散歩がてらの紅葉狩り、吊り橋からの紅葉狩り、トロッコ列車の車窓から紅葉狩り…。天空の紅葉スポットへ、いざ!(※紅葉の見ごろは気候によって若干の変動を伴います)
福岡県添田町 英彦山スロープカー

霊山の紅葉スポットは天空のパワースポット!
日本三大修験山の一つ、英彦山の標高は1,200mで三峰から成る。
福岡県と大分県にまたがり、古くから神聖な山として崇められてきた。9月下旬ころから山頂のブナ林が色づきはじめ、寒さが進むにつれ麓のカエデ、ドウダンツツジなども紅葉していく。そのため紅葉シーズンが長いことも自慢だ。
中央の中岳に英彦山神宮があり、国指定重要文化財の奉幣殿に続く石造りの参道を登るが「英彦山スロープカー」なら楽々。英彦山花園にある「花駅」から奉幣殿前の「神駅」まで所要時間は7分だ。その間、神の山のパワーをもらいながら紅葉の空中見学を。参道周辺の紅葉も見逃せない。また、「ひこさんホテル和(なごみ)」の温泉浴場やレストランからも紅葉が眺められる。


所在地 | 福岡県田川郡添田町大字英彦山1487 |
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電話 | 0947-85-0375 |
営業時間 | 8:40~17:10 |
料金 | 中学生以上片道350円・往復700円、4歳~小学生片道250円・往復500円 |
公式サイト | http://hikosan-slopecar.net/ |
紅葉時期 | 10月下旬~11月中旬 |
周辺の道の駅 | 道の駅歓遊舎ひこさん |
福岡県北九州市 皿倉山ケーブルカー・スロープカー

眼下に北九州市街地
目の前は錦秋の山景色
皿倉山は標高622m。市街地に隣接し、軽登山を楽しむ人も多いが、手軽に山頂を目指すなら「皿倉登山鉄道」が運営するケーブルカーとスロープカーだ。山麓駅から山上駅までケーブルカーで約6分、山上駅から山頂の展望台駅までスロープカーで約3分だ。
そして紅葉を楽しめるのが全面ガラス張りのケーブルカー。紅葉のモミジ、黄葉のイチョウを車窓から眺めながら登る。実はケーブル全長1,100mと西日本最長級のケーブルカーでもあるのだ。
展望台駅にはレストランを備えた展望台があり、ここから山の紅葉と北九州市街地を見渡せる。そして夜は「新日本三大夜景」「夜景100選」に選定された夜景にも魅了される。

所在地 | 福岡県北九州市八幡東区大字尾倉1481-1 |
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電話 | 093-671-4761 |
運行時間 | 4月~10月/10:00~22:00(上り最終21:20) 11月~3月/10:00~20:00(上り最終19:20) |
料金 | ケーブルカー・スロープカー 往復中学生以上1,230円、小学生以下620円 |
公式サイト | https://www.sarakurayama-cablecar.co.jp/ |
紅葉時期 | 11月下旬~12月上旬 |
長崎県雲仙市 雲仙ロープウェイ

紅葉する樹木は120種以上!
山も人も赤く染まりそう!
雲仙岳は島原半島中央部の火山であり、最高峰の平成新山をはじめ、普賢岳・国見岳・妙見岳など総計20以上の山々から構成される。現役の活火山でもあると同時に、四季の景色が美しいことでも知られる。紅葉時期はモミ、コミネカエデ、ウリハダカエデ、ドウダンツツジなど120種類以上が紅葉し、国の天然記念物(普賢岳広葉樹林)に指定されている。
その美しい紅葉景色を空中遊覧で楽しめるのが雲仙ロープウェイ。標高約1,040mの仁田峠駅から標高1,333mの妙見岳駅までを結ぶ。時間にして3分ほどだが、その間たっぷりと見渡す限りの紅葉を目にすることができる。
また、この時期から冬にかけては妙見岳駅の展望台前に雲海が広がり、その先に天草群島が見えることも!

所在地 | 長崎県雲仙市小浜町雲仙551 |
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電話 | 0957-73-3572 |
運行時間 | 4月~10月/8:00~18:00 11月~3月/8:00~17:00 |
定休日 | 無休(天候による) |
料金 | 往復大人1,500円、往復小人750円、片道大人830円、片道小人580円 |
公式サイト | https://unzen-ropeway.com/ |
紅葉時期 | 10月下旬~11月上旬 |
熊本県高森町

全線復興した南阿蘇鉄道
白川第一橋梁の紅葉を満喫
第一白川橋梁は熊本地震で被災し、2023年7月15日に架け替え工事完了して再開通した。それによって南阿蘇鉄道も高森駅・立野駅の全17.7キロが再開通した。
トロッコ列車「ゆうすげ号」は土日祝日に1日2往復運行し、所要時間は片道55分。天空の紅葉スポットとなるのはもちろんこの白川第一橋梁上だ。
この鉄橋は白川の川からレール面まで高さ約60mとかつては旧国鉄最大の高さを誇った。南阿蘇鉄道の最大の魅力ポイントで、速度もここで落としてゆっくり走る。眼下に谷底と川、そして60度パノラマの紅葉風景。阿蘇の風を思い切り深呼吸しながら、車窓からの風景を楽しんでほしい。(※乗車3日前までにネット予約を)

所在地 | 熊本県阿蘇郡高森町大字高森1537-2(高森駅) |
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電話 | 0967-62-0058 |
時間 | トロッコ列車 高森駅発 9:40、13:40 立野駅発 11:32、15:30 |
料金 | トロッコ列車 大人:1,010円+区間運賃 3歳~小学生:750円+区間運賃 |
公式サイト | https://www.mt-torokko.com/ |
紅葉時期 | 10月中旬~11月下旬 |
周辺の道の駅 | 道の駅あそ望の郷くぎの 道の駅大津 |
周辺のRVパーク | RVパークsmartあそ望の郷くぎの |
熊本県八代市 梅の木轟公園吊り橋と樅木吊り橋

日本有数の秘境の地でスリルと絶景を味わう!?
平家落人の里として知られる五家荘一帯は、例年10月下旬から11月下旬にかけて、モミジやカエデ、ブナ、ドウダンツツジが山間を色とりどりに染め上げる。梅の木轟滝に通じる梅の木轟公園吊橋は橋長116m、高さ55m、補助ロープや支柱がなくスリル満点!絶叫と絶景が交差するかも。吊り橋を渡り、遊歩道を進めば落差38mの梅の木轟の滝。滝の下には登龍の滝、梅が枝の滝もある。
さて、ここから車で県道159号を20分ほど南下して「樅木(もみぎ)吊り橋」へ。
川辺川に架かる2連の吊り橋は長さ72mの「あやとり橋」と同59mの「しゃくなげ橋」と名づけられ、親子橋として渓谷に美しい姿を写す。どちらも太いワイヤーロープと地元の杉や栗の木を使って作られている。しかし、歩くとロープがぎしぎしと揺れ、床板の隙間からは険しい谷間が覗く。

所在地 | 熊本県八代市泉町葉木(梅の木轟公園) 熊本県八代市泉町樅木(樅木吊り橋) |
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電話 | 0965-67-2111(八代市泉支所地域振興課) |
紅葉時期 | 10月下旬~11月中旬 |
周辺の道の駅 | 道の駅秘境の郷いずみ |
熊本県水上村 白水滝と吊り橋

見渡せば色とりどりの山
足下を見れば清流の滝壺!
こちらも絶景&絶叫の天空の紅葉スポット。宮崎県の県境に接する水上村の「白水自然森林公園」にある白水滝の吊り橋がそれ。白水滝は雄滝と雌滝の夫婦滝でそれぞれ吊り橋がかかっている。
雌滝には長さ120mの「白龍妃橋」、雄滝には熊本県内最長を誇る長さ160mの「白龍王橋」の吊り橋。長さで言えば「白龍王橋」が勝っているが、実は「白龍妃橋」は滝壺から150mの高さに架かっている上に、下が透けて見えるアクリル板が張られているのだ。
スリル度で言えば妃の勝ち!やはり美しさと怖さは同居している?
所在地 | 熊本県球磨郡水上村江代白水 |
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電話 | 0966-44-0314(水上村役場 産業振興課) |
紅葉時期 | 10月下旬~11月中旬 |
周辺のRVパーク | RVパークsmart湯前駅前 RVパークsmartゆのまえグリーンパレス |
大分県別府市 別府ロープウェイ

大型ゴンドラに乗って紅葉の上を空中散歩
標高1,375mの鶴見岳の山上へと向かう別府ロープウェイ。「ゆふ号」と「つるみ号」のゴンドラ2基で、どちらも101人乗りと九州最大級のキャパを誇る。車内からは東に別府市街地はもちろん、別府湾、四国の山、南側に志高湖や城島高原が望める。
そして鶴見岳山上は10月中旬からウリハダカエデやコハウチワカエデ、山桜などの紅葉が始まり、11月下旬にかけて山麓へと広がる。赤く染まった山と別府湾の青い海を見ながらの空中散歩が楽しい。
鶴見山上駅前には鶴見山上権現一の宮があり、遊歩道沿いには七福神が設置されている。山上の景色と共に「七福神巡り」をする客も多い。そして実は山麓駅の公園には冬桜や十月桜も咲き、紅葉と桜を同時に楽しめる珍しいスポットだ。


所在地 | 大分県別府市大字南立石字寒原10-7 |
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電話 | 0977-22-2277 |
時間 | 3月15日~11月14日/9:00~17:30 11月15日~3月14日/9:00~17:00 |
定休日 | 無休(天候による) |
料金 | 70歳以上:往復1,700円・片道1,200円 中学生以上:往復1,800円・片道1,200円 4歳~小学生:往復900円・片道600円 |
公式サイト | https://www.beppu-ropeway.co.jp/ |
紅葉時期 | 10月下旬~11月中旬 |
周辺の道の駅 | 道の駅たのうらら |
周辺のRVパーク | RVパーク亀川マリーナテラス |
大分県九重町 九重“夢”大吊橋

全長390mの吊り橋から満山紅葉の錦絵を満喫
2006年10月30日に開業し、紅葉シーズンと重なって大盛況となった。この橋の原点も紅葉と縁が深い。70年前に地元商店主が「谷に橋を架ければ滝も紅葉もきれいに見えるぞ」と提案。しかし、長老たちは「寝ぼけているのか」と請け合わなかった。そんな「夢」が半世紀後にかなったのだ。
標高777m地点に全長390mの歩行専用吊り橋が架けられ、鳴子川の水面からの高さは173mと現時点でも日本一。中間地点の床板は格子状で真下に鳴子川が見える。そして周りは満山紅葉。錦絵の世界が広がる。
さて、この橋の人気にあやかり、九重町にある12か所の温泉の総称を「九重“夢”温泉郷」と呼ぶ。大吊橋で紅葉鑑賞を満喫した後は温泉で体を温めては?湯船から眺める紅葉も極楽、極楽。

所在地 | 大分県玖珠郡九重町大字田野1208 |
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電話 | 0973-73-3800 |
時間 | 1月~6月・11月~12月/8:30~17:00 7月~10月/8:30~18:00 |
定休日 | 無休(天候による) |
料金 | 中学生以上500円、小学生200円、小学生未満無料 |
公式サイト | https://www.yumeooturihashi.com/ |
紅葉時期 | 10月下旬~11月中旬 |
宮崎県高千穂町 高千穂あまてらす鉄道

かつてトロッコ列車「神楽号」で人気を博した第三セクターの高千穂鉄道。20年前の台風被害で廃線となったが、元職員らが「高千穂あまてらす鉄道」として再出発させた。バイオディーゼルのグランド・スーパーカートで高千穂駅から往復5km30分の旅が楽しめる。
ハイライトは日本一の高さの鉄道橋「高千穂鉄橋」。全長353m、高さ105mの鉄橋で一時停止して、シャボン玉を吹いてくれるサービスが人気。
そして晩秋は大峡谷の美しい紅葉景色が加わる。オープントップの車両だけに爽快感もひとしお。シャボン玉が渓谷の上を飛んでいき、はかなく消える。それがまた、いい。トンネル天井のカラフルなイルミネーションが幻想的で、それもまた、いい。


所在地 | 宮崎県西臼杵郡高千穂町三田井1425-1 |
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電話 | 0982-72-3216 |
時間 | 受付/9:25~15:25、運行/9:40~15:40 |
定休日 | 第3木曜 |
料金 | 入場料/100円 乗車料/高校生以上:2,000円、小・中学生:1,300円、未就学児:700円 |
公式サイト | https://amaterasu-railway.jp/ |
紅葉時期 | 10月下旬~11月下旬 |
周辺の道の駅 | 道の駅高千穂 道の駅青雲橋 |
周辺のRVパーク | RVパーク高千穂 |
宮崎県高千穂町 国見ケ丘展望台

年に数回のラッキーチャンス
雲海と紅葉のダブルショット
さて、ここまで紹介した天空の紅葉スポットは、皿倉山は別として高所恐怖症にはハードルが高い。地に足がついていないと不安な人でも「天空感」を体験できる紅葉スポットは国見ヶ丘展望台だ。標高513mの地にある雲海の名所だ。瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)が天から降り立ったとされ、西に阿蘇、北に祖母連山、東方眼下に高千穂盆地が見渡せる。
紅葉シーズンとも重なる10月上旬~11月下旬ごろの早朝は、天候などの条件次第で雲海が出る。そのチャンスは年に数回だが、快晴無風の気温が急激に下がった日がねらい目。白い雲海がたなびく様子はまさに天空に立った気分だ。

所在地 | 宮崎県西臼杵郡高千穂町大字押方 |
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電話 | 0982-73-1213(高千穂町観光協会) |
紅葉時期 | 10月下旬~11月下旬 |
周辺の道の駅 | 道の駅高千穂 |
周辺のRVパーク | RVパーク高千穂 RVパークsmart五ヶ瀬ワイナリー |