【海の紅葉】佐賀の干潟を真っ赤に彩るシチメンソウ絶景ガイド!見頃、アクセス、おすすめ撮影スポット徹底解説

佐賀県

秋の風物詩といえば山の紅葉ですが、佐賀県の有明海でしか見られない、「海の紅葉」をご存知でしょうか? 世界でも珍しい塩生植物「シチメンソウ(七面草)」が場晩秋の干潟の縁を真っ赤に染め上げます。

この記事では、佐賀市にある東よか干潟(ひがしよかひがた)のシチメンソウ群生地を訪れる方へ向けて、最高の景色を見られる見頃の時期から、アクセス方法、そしてSNS映えするおすすめ撮影スポットまで、徹底的にご紹介します。この秋、山の紅葉とは一味違う、奇跡の風景を見に行きませんか?

シチメンソウとは?「海の紅葉」の正体

写真提供:佐賀県観光連盟

佐賀市東与賀(ひがしよか)町にある「東よか干潟」に群生するシチメンソウは、ヒユ科に属する世界的にも珍しい塩生植物です。高さは20cmから40cmほどで、多肉植物のように棒状の葉を持ち、赤いサンゴのようにも見える不思議な植物です。

塩分を多く含む海水に耐えるために進化し、夏は緑色ですが、晩秋の寒さに触れることで赤く色づき始めます。

なぜ「海の紅葉」と呼ばれるのか

群生したシチメンソウが海岸線一面を覆い尽くし、壮大な朱色のじゅうたんを広げたような風景は、まさに山々の紅葉に匹敵する迫力です。潮の満ち引きによって干潟の表情が変わり、さらに時間帯によって色味も変化することから「七面草」と呼ばれ、有明海の秋の風物詩として親しまれています。

有明海のかわいい生き物も間近に見られる!

愛嬌ある姿がかわいい有明海のシンボル「ムツゴロウ」が、本当にすぐそばで見る事ができるのも、東よか干潟の魅力のひとつ。干潟の方に目をやると、ピクリとも動かないじーーーーーっとしている子や「ピチッ!」「ピチッピチッ!!」と跳ねている子など(かわいいので”子”で表現しています)、見ていて飽きない風景です。

絶景を見逃さない!シチメンソウの「見頃」情報

項目情報備考
例年の見頃10月下旬〜11月上旬気象条件により前後するため、最新情報をチェックしましょう。
最盛期の色彩真っ赤な絨毯(ルビーレッド)この時期は特に鮮烈な赤色になります。

※お出かけの際は、佐賀市公式ホームページなどで最新の色づき状況を必ずご確認ください。

シチメンソウを堪能!おすすめ撮影・観賞スポット

写真提供:佐賀県観光連盟

広大な東よか干潟でシチメンソウの絶景を最大限に楽しむための、押さえておきたい観賞・撮影スポットをご紹介します。

撮影スポット①東よか干潟ビジターセンター「ひがさす」の展望台

ビジターセンター「ひがさす」の最上階にある展望台は、シチメンソウの群生地全体を一望できる、一押しの展望ポイントです。

  • 絶景ポイント!干潟の向こうに広がる有明海、そして手前に敷き詰められたような赤い群生を上空から見渡せます。ムツゴロウやトビハゼといった干潟の生き物、さらには数千羽の渡り鳥とのコラボ写真が狙えます。

撮影スポット②海岸堤防上の遊歩道(間近で体験)

展望台からだけでなく、堤防上の遊歩道からもシチメンソウを間近で観察できます。

  • 絶景ポイント!赤い草花を目の前で感じられるため、まるで自分が赤い海に囲まれているような臨場感のある写真が撮れます。ただし、潮が満ちると足元が水没することがあるため、必ず潮位をチェックして安全に配慮してください。

最高の瞬間を捉えるベストタイム

  • 午前中: 太陽が昇りきった後の順光の時間帯は、シチメンソウの赤が最も鮮やかに発色します。
  • 夕暮れ時: 干潟に反射する夕焼けの色と、真っ赤なシチメンソウが重なり、幻想的でドラマチックな一枚が撮れるゴールデンタイムです。

アクセス・駐車場・周辺情報

項目

詳細情報

所在地

佐賀県佐賀市東与賀町大字下古賀2885-2地先
(東よか干潟ビジターセンター「ひがさす」周辺)

車でのアクセス

長崎自動車道「佐賀大和IC」から車で約40分〜45分。

駐車場

干潟よか公園に無料駐車場(約200台)あり。

公共交通機関

JR佐賀駅バスセンターから市営バスで「東与賀支所前」下車後、タクシー利用。

周辺観光

吉野ヶ里遺跡  https://www.yoshinogari.jp/

祐徳稲荷神社  https://www.yutokusan.jp/

東よか干潟は「ラムサール条約湿地」

ラムサール条約とは、「水鳥の生息地として特に重要な湿地に関する条約」のことで、世界の湿地を保全し、将来にわたって賢く利用していくための国際的な取り決め(ルール)です。2025年7月時点で国内の条約湿地箇所は54か所。そのうち、九州では6か所が同条約に湿地に指定されています。

年間を通して、さまざまな鳥が観察できる場所ですが、東よか干潟では、シギ、チドリルの渡来地として日本一を誇っており、潮の満ち引きと一緒にバードウオッチングが楽しめる貴重な場所です。

まとめ

佐賀の東よか干潟でしか出会えないシチメンソウの「海の紅葉」は、まさに自然が作り出す奇跡の芸術です。最高の景色を見るためのベストな見頃(10月下旬〜11月中旬)と潮位を事前にチェックし、この秋、感動の絶景をカメラと心に収めてください。
※海辺なので防寒対策はお忘れなく!

お問い合わせ先

佐賀市東与賀支所 総務・地域振興グループ
TEL:0952-45-1021
佐賀市公式HP

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