道の駅遣唐使ふるさと館
五島列島唯一の道の駅
お土産は島々からの贈り物
かつて福江島の三井楽は遣唐使船が日本を離れる最後の寄港地だった。駅の「ふるさと物産館」は離島観光に訪れる客が多いため、あえて野菜などの生鮮食品を置かず、五島鮮魚の一夜干しなどの海産物をはじめ、名物の五島うどん(乾麺)、椿油や芋・むぎ焼酎など、五島の島々の逸品をそろえている。かまぼこなどの練り物も見逃せない。また、土日祝日限定のランチバイキング、夜間の予約専用で五島牛の焼肉が味わえる。「万葉シアター」では「遣唐使」と「万葉」をテーマにした三井楽オリジナルの人形アニメーション映像などが見られる。(有料)
道の駅遣唐使ふるさと館のおすすめポイント
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1. 地元断トツ産物 椿油
五島列島は約1000万本の藪椿を有する「日本一の椿の島」。五島の人々にとって、椿の花は島のシンボル的な花であると同時に、高価な椿油を得る大切な資源だ。1㎏の種から搾り取れる油は300cc。オレイン酸、リノレン酸などの有効成分を含み、食用油としてヘルシーなだけでなく、保湿力にも優れることから基礎化粧品やシャンプーや美髪剤にも使われている。島内数か所に椿油の製造所があり、価格等はメーカーと商品による。
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2. 買うならコレ 鬼鯖鮨
地元三井楽水産の自慢の品がこの「鬼鯖鮨」。東シナ海で水揚げされた真鯖を〆ているが、通常の鯖鮨よりも浅く〆ることで、サバ本来の味を引き出しているという。米は地元のヒノヒカリ、昆布は北海道道南の白板昆布を使用。炙った「あぶり鬼鯖鮨」はサバの表面を炙り、中は生に近い状態に。また、製造伊過程で24時間、マイナス20度で凍結させるのでアニサキスの心配もないという。できれば購入当日のうちに食してほしい。シングル1620円、ダブル2916円、炙り鬼鯖鮨1620円。
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point3
3. 弾力しっかり、肉感ぎっしり素材の良さが伝わる逸品
四方を海に囲まれ、年間を通じて魚が獲れる五島では当然魚料理が美味いが、その魚を原料とするかまぼこ・練り物も美味い。中でも「浜口水産」のかまぼこ・練り物類は食べた瞬間に、その美味さに顔がほころぶ。とにかくその弾力からして違う。ぎっしりと中身が詰まった弾力とでも言おうか。かまぼこ然り、揚げかまぼこ然り。県内と島内の海水塩をブレンドしているという味の塩加減も、尖らず、さりとて隠れ過ぎず、文字通りいい塩梅だ。同社は全商品に合成着色料や保存料を一切使用しない。特にこだわりの商品はでんぷん、化学調味料不使用で仕上げ、魚の旨みを引き出しているという。揚げかまぼこは魚種によって異なる味わいが楽しめる。それがまた食卓を彩る。
道の駅遣唐使ふるさと館の基本情報
所在地 | 長崎県五島市三井楽町濱ノ畔3150-1 |
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電話番号 | 0959-84-3555 |
営業時間 |
9:00〜18:00 レストラン 11:30〜14:00(土日祝のみ営業)※8月は毎日営業 |
定休日 | 12月31日〜1月1日 |
アクセス | 福江港より三井楽方面へ30分、福江空港より三井楽方面へ35分 |
公式HP | https://kentoushi-furusatokan.com/ |
道の駅遣唐使ふるさと館の施設・周辺案内
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長崎外海などから移住した潜伏キリシタンの半数が暮らしたとされる三井楽には、三井楽教会があり、海辺には「渕ノ元カトリック墓碑群」がある。十字架を載せた墓が並び、マリア像が静かに見守っているかのようなカトリック墓地。夕暮れになると、茜色に海が染まり、黄金の日が沈む中に浮かび上がるマリア像と十字架のシルエットは、あたかも宗教画のような荘厳な景色を見せてくれる。
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駅から車で約45分、福江島の最西端大瀬崎断崖にある。「日本の灯台50選」に選ばれ、映画「悪人」のロケ地にもなった。イギリス人技師プラトンの設計とされ、明治12年12月に初点灯した。昭和46年に改築されたが、初代灯台の一部は東京・お台場の「船の科学館」に移設展示されているという。近くの展望台から望む白亜の灯台と青い海原の景色は感動もの。灯台へは遊歩道が整備されているが、足元には注意が必要だ。