海の彼方より美味いもの襲来!・鷹島

伊万里湾の入り口に浮かぶ鷹島は、鎌倉時代後期、蒙古軍の襲来を受けた歴史を持つ地。
トラフグと本マグロの養殖が盛んで、豊富な魚種が自慢の海の幸の宝庫だ。
マグロ解体が目玉の道の駅や、フグ料理が名物の老舗宿で極上の味わいを楽しもう。

蒙古襲来ゆかりの島は美味い魚たちが幸を呼ぶ

 伊万里湾に浮かぶ松浦市の鷹島は純白の「肥前鷹島大橋」を渡った先にある。この島は今から約730年前に蒙古襲来を受けた歴史を持つ。いわゆる「文永・弘安の役」である。「鷹島歴史民俗資料館」には、元寇(蒙古)の資料が展示されている。陸の民モンゴル人は中国や朝鮮の造船・操船技術を利用して海を越え、火薬詰めの飛び道具「てつはう(鉄砲)」を駆使して攻め入ってきた。隣接の「鷹島埋蔵文化財センター」では、元寇船の遺物などの保存と調査が行われている。

 
 

 本土と橋で繋がってはいるが、鷹島の周囲はすべて海。地域の特産品の代表格はもちろん、種類豊富な海の幸である。肥前鷹島大橋を渡ってすぐのところにある「道の駅鷹ら島」の物産館にも鮮魚が並び、それを目当てに足を運ぶ人で賑わっている。レストランでは、その鮮魚を使った「魚島来(おとこ)めし」を提供。ブリ、タイ、アジ、タコなど日によって内容は変わるが、ご飯の上に盛られたその日に水揚げされたネタを甘めのゴマ醤油で味わう丼だ。地元に伝わる漁師料理をアレンジした地域おこしメニューで、漁業の島ならではの豪快さと贅沢な味覚を堪能できる。
 そして、この駅の目玉が、毎週土曜日の10時から開催されているマグロの解体・即売。鷹島にある養殖場で育てられた80kg級の本マグロを客の目の前で解体し、販売している。大人が数人で抱えるほどの巨体を瞬く間に切り分ける包丁捌きは圧巻で、都市部では考えられない価格の安さも人気の秘密だ。
 また、この本マグロを使った新メニュー「マグロまんじゅう」もテイクアウトコーナーに登場。長崎名物・豚の角煮まんじゅうに使われる皮で、漬けマグロの竜田揚げを挟んでおり、リーズナブルに本マグロの旨味を堪能できる。そのほか、アジの水揚げ量日本一であることから“アジフライの聖地”を宣言している松浦市ならではのメニューとして「アジフライバーガー」もあり。

 
魚島来めし(並1050円)。サザエの壺煮と茶碗蒸しが付く上は1500円
巨大なマグロを見事な手さばきで解体していく
マグロまんじゅう300円とアジフライバーガー(ダブル)360円
このボリュームで1パック1000円。マグロの切り落としは予約で完売することもある人気商品
 

 そして旨い魚に恵まれた島に泊まるなら「旅亭吉乃や」。創業明治元年とあるが、実は江戸時代から網元を兼ねた宿屋だったらしい、と女将が言う。自慢の宿料理は通年食べられるふぐコース。宿のすぐ目先にある養殖場で養殖されているからだ。「鷹島の水は冷たくて、ふぐの成長がゆるやかだけど、その分しっかり栄養がついて脂が乗るんです」。島はすっかり旨い魚軍団に包囲されている。

 
とらふぐと地魚のコースの一例。フグ刺し、フグの唐揚げ、フグ鍋など。食事のみで1名7700円
とらふぐと地魚のコースには豪華な刺し盛りも付いてくる。
 

松浦市立埋蔵文化財センター

長崎県松浦市鷹島町神崎免146
0955-48-2098
料金 一般310円、小中高生140円
営業時間 9:00〜17:00
定休日 月曜日(祝日の場合は翌日以降の平日)、12月29日〜1月3日

道の駅鷹ら島

長崎県松浦市鷹島町神崎免1636
0955-48-3535
営業時間 9:00 〜17:00
定休日 年中無休
https://takarajima-rs.com/

旅亭 吉乃や

長崎県松浦市鷹島町阿翁浦649
0955-48-2030
https://www.takashima-yoshinoya.co.jp/