かつては「小石原村」と呼ばれた地区は、江戸時代前期から黒田藩の藩窯として主に生活雑器を産出してきた。道の駅はそんな「小石原焼」発祥の皿山のすぐ向かいにあり、約50軒の窯元の作品を集めた小石原焼とそのルーツでもある高取焼の直売所を兼ねている。小石原焼・高取焼の直売所「陶の里」は2022年4月にリニューアルし、より明るく見いやすい商品陳列に。窯元ごとの特徴も分かりやすく、陶器ファンにはありがたい。物産館には椎茸やゆず、ゆず胡椒、山菜、味噌など素朴な山里の産物が並ぶ。地元の手作りの饅頭もほっこりとした優しさが伝わる。こぢんまりとした駅だが、窯元巡りの拠点として親しまれている。
東峰村は民陶の里。小石原焼と高取焼は400年余りの歴史があり、今も約50軒の窯元がある。刷毛目、飛び鉋、櫛目、流し掛けなど、独特の技法で意匠を凝らす小石原焼は「用の美」。一方、薄手で釉薬の流れで表現する高取焼は「きれい寂び」。2022年4月にリニューアルした駅併設の焼き物直売所「陶の里」では小石原焼と高取焼の全窯元の作品を展示販売している。お気に入りの器にきっと出合えるはずだ。また、毎年春と秋には村で「民陶まつり」が開かれる。
村の特産品のゆずと高原トマトを利用して作ったのが、駅限定品のこの2つ。「柚子酢はちみつ」は新鮮なゆずに八女市の江崎醸造酢の酢とハチミツを加えた。「飲むトマト酢」も同醸造酢の果実酢とザクロ果汁をブレンド。どちらも健康と美容に喜ばれるお土産だ。どちらも700円(税込み)。
道の駅のレストラン「こだち」の名物料理。ミネラル豊富で香ばしい香りの黒ゴマを麺に練り込んだ特製麺を使用し、刻み海苔、大葉、細切りニンジン、貝割れ大根、そして海老天を添えている。黒ゴマの風味、のど越しの良さを堪能しよう。950円(税込み)。尚、十穀うどんも同店の名物で人気メニューだ。
小石原焼の各窯元の代表作品や歴代の逸品を一堂に展示し、約400年の歴史の資料も展示している。また、予約制で飛び鉋、ロクロや絵付けなどの陶芸体験ができる。体験で作った作品は後日窯で焼成してから届けられる。屋外には登り窯を展示。村では春と秋に「民陶むら祭」を開催。
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福岡県朝倉郡東峰村小石原941-3☎ 0946-74-2300営業時間 9:00~17:30(11月~3月は~17:00) レストラン 10:30~15:00定休日 年末年始アクセス 大分自動車道杷木ICより25分
道の駅小石原MAP