福岡・佐賀のお寺カフェで心癒されるスイーツを

お寺というと、なんだか敷居が高そう、抹香臭そう、宗派が違っても入っていいの?そんなイメージや疑問がつきまといがち。でも、最近のお寺はとてもオープン、いや、元々お寺は誰でも受け入れる場所だ。お寺にマッチした和スイーツや中にはインスタにピッタリなパフェなどを提供する寺カフェもちらほら。休日はお寺カフェのスイーツで心を癒し、座禅や写経などのお寺体験で気持ちを清らかに。

福岡県

福岡県福岡市/寺カフェあわも(妙法寺)

淡雲のようにゆったりと
お寺カフェで癒しタイム

啓運山妙法寺は福岡藩二代藩主黒田忠之公が建立したと伝わる日蓮宗の寺だ。場所は唐人町商店街や「よかトピア通り」にも近く、都会の中の寺院といったところ。「寺カフェあわも」は伽藍の脇にある小道に入った場所にある。オープンしたのは2020年9月。

「お檀家さまや地域の方が集える場所を作ろうと当山住職が開きました」と店長の河野智瑛(こうのちえ)さん。店名の「あわも」とは中国の詩人杜牧(とぼく)の言葉「淡きこと雲の如し」に由来するという。忙しい日々の中でも空に浮かぶ淡雲(あわも)のように、穏やかな心を取り戻し、ゆったりと過ごしてほしい…そんな願いがあるとか。

メニューは糸島市の分院で厳選豆を焙煎した特製「啓運」コーヒーや八女の抹茶、それに各種スイーツを組み合わせている。人気は「特製寺パフェセット」(税込1,850円)。八女抹茶を使用した抹茶寒天や抹茶アイス、バニラアイス、白玉団子やわらび餅、餡、ポン菓子、そして淡雲の焼き型を押したもなかをトッピング。これに抹茶蜜を添え、香りと味変が楽しめる。

そして蓮の形をした色紙「散華」が一枚立てられ、これがまたいかにもお寺らしい。悟りに至る六つの修行「六波羅蜜」の一つがランダムに添えられ、持ち帰りできる。

雲の形をした白い器の中にティラミスとバニラアイスを入れた「あわもセット」(税込1,300円)もおすすめ。写真の抹茶オレとのセットはホット・アイスともプラス税抜き91円。セットのドリンクは追加料金で特製アイスコーヒー、カフェオレまたは抹茶オレをチョイスできる。

さて、妙法寺では「雲みくじ」(授与料500円)をはじめ、お盆や春秋のお彼岸、正月、七夕のご祈祷などの行事にちなんだ御朱印や四季に応じた御朱印の授与を行っている。また、「妙・法・蓮・華・経」の各一文字を筆ペンで気軽に写経できる「一文字写経カード」(全5種各300円)もあるので、ぜひ、お試しを!

所在地 福岡県福岡市中央区唐人町3-9-3
電話番号 092-515-7992
営業時間 10:00~17:30(LO 17:00)
店休日 火曜・水曜
公式サイト https://myouhouji.or.jp/sp/awamo.html
福岡県

福岡県篠栗町/お寺喫茶 楓(ふう)(明石寺)

篠栗霊場参りの休憩に
おしゃれなパフェはいかが?

篠栗四国八十八ヶ所霊場の第四十三番札所、それが源光山明石寺だ。宗派は真言宗大覚寺派。ご本尊は千手観音で厄除けの寺として知られる。大正時代になってお遍路さんの宿坊を営むようになったとか。現在も「大日屋旅館」として宿を営んでいる。

その宿の食事処が「お寺喫茶 楓」。境内にカエデが多いことと、参拝客が「ふぅ」と一息付けたらという思いで名付けたという。軽食メニューとしてカレーセットやうどんセットを出すほか、カフェスイーツを出す。

定番の人気メニューは「茶々パフェ」(税込1,000円)で、抹茶とほうじ茶の風味が豊かな和風パフェ。濃厚な抹茶アイス、ほうじ茶ゼリー、餡で和のテイスト、そしてチョコフレークやバナナで洋の味もプラスされている。この定番パフェのほか、季節限定パフェ(税込1,200円)もある。

こちらも定番の一品、「クリームあんみつ」(税込1,000円)。生クリームにカラフルな寒天ゼリー、蜜豆、粒あん、そしてサクランボ、バニラアイスをオン。日本生まれのスイーツ、あんみつをパフェスタイルに盛って、見た目にもおしゃれで楽しい。

和のスイーツと言えばぜんざいも見逃せない。「肉球ぜんざい 千太の手」(税込600円)はこれからの季節にピッタリ。大きな丸餅に小さな丸餅が4つ並び、犬の肉球を表している。実はかつて寺で飼っていた犬がモチーフ。「人懐こく、お遍路さんが来るとすぐに近寄って行っていました」と住職。因みに「千太」というのはご本尊の千手観音にちなんだキャラクター名だ。
境内にある高さ10mの波切不動明王像の下では暗闇の中での戒壇巡りができ、本堂裏手へ回って進めば男女の幸せを祈る男石女石もあるとか。また、写経をはじめ、瞑想、写仏の体験も受け付けている。お寺カフェで一息ついて、写経などでまた心を落ち着く時間を。

所在地 福岡県糟屋郡篠栗町篠栗3091
電話番号 092-947-0418
営業時間 11:00~16:00(OS 15:30)
店休日 木曜(不定休あり)
公式サイト https://dainichiyaryokan.owst.jp/
福岡県

福岡県糸島市/おてらかふぇ和休(妙休寺)

副住職が心込めて作る
もっちりわらび餅が人気

西九州道前原インターから車で5分ほど、糸島市郊外にある「神應山 妙休寺」は今年で開山410年を迎えた浄土真宗本願寺派の寺。しかし、創建当時は現在地ではなく、久留米領にあったとか。現在の寺は筑前町を経て1706年に移転、建立された。お隣は「田中六十五」で知られる「田中酒造」で、仕込みの時期には酒の香りがほんのり境内に漂うそうだ。

「おてらかふぇ和休」は境内の門徒会館において不定期で営業する。営業日時はインスタで告知し、公式サイトにもリンクされている。基本的に毎月前半と後半の各3日程度。メニューはこだわりの豆で挽いた「挽きたてコーヒー」(アイス・ホット共に税込290円)をはじめ、カフェラテ、練乳ミルクなどのドリンク類、そして自家製ならぬ「寺家製わらび餅」(税込350円)、「ぜんざい」(税込400円)などの和スイーツが並ぶ。

中でも自慢はやはり「寺家製わらび餅」。和田出(いづる)副住職手作りのもので、本わらび粉を多く使用している。そのため、もっちりとした中にトロリとした舌ざわりがある。きな粉もたっぷりとまぶしている。コーヒーなどとのセットも可能で、セットだと100円引きに。そもそも元の価格がリーズナブルだからありがたい。

和田副住職がこのカフェを開いたのは2022年8月。「お寺をもっと身近に感じてほしい」という思いからだ。寺の務めの合間を縫って、無理なく営業するスタイルでもあるようだ。夏場はかき氷なども出るが、これからの季節は秋冬限定の「コーヒー栗~ムぜんざい」(税込550円)がおすすめ。栗と白玉、生クリームを載せた温かい粒餡の上に熱いコーヒーを注いで召し上がれ!

さて、妙休寺では写経体験ができるほか、習字教室や着付け教室を開催している。さらに副住職の奥さんがネイリストであり、爪肌ケアに特化したネイルサロン「REETHIMM(リーティエム)」を開いているのだ。お寺でわらび餅を頂き、写経で心を鎮め、爪を健やかに美しく整える。女子には嬉しいね。

所在地 福岡県糸島市本1991
電話番号 092-322-3486
営業時間 12:30~16:30
店休日 不定(Instagramで要確認)
公式サイト https://myoukyuji.or.jp/
佐賀県

佐賀県基山町/寺カフェ(本福寺)

見晴らしバツグンのテラスで
開運アップのお寺スイーツを

佐賀県基山町の「本福寺」は真言宗の一派であり、「光明念佛身語聖宗(こうみょうねんぶつしんごしょうしゅう)」の総本山。基山(きざん)の中腹にあり、西日本最大級の朱塗りの五重塔が目を引く。ご本尊は不動明王で、境内の「善法堂」には高さ6mの木造不動明王大仏が鎮座する。

その「善法堂」に「寺カフェ」があるのだ。屋外の周り縁(テラス)には緋毛氈を敷いた席を配し、筑後地方の町並みが見渡せる。屋内席は不動明王大仏の前にテーブル席が並ぶ。2019年の夏から始めたとかで、メニューには全て天然地下水を使用。

「甘栗ぜんざいとほうじ茶セット」(税込1,320円)の甘栗ぜんざいは金粉入り。北海道産小豆を使用し、つきたての杵つき餅を入れて上品な甘さに仕上げている。箸休めは北海道産の昆布とたくわん。夏場は冷やしぜんざいもある。

もう一つのイチオシメニューは「宇治抹茶ロールケーキセット(税込1,210円)」。抹茶ロールケーキの上に白玉団子、甘栗、黒豆、ミントをトッピングし、桜塩を軽くまぶしている。黒豆と抹茶には金粉も。運気が上がりそう!セットは抹茶のほか、コーヒー、抹茶ラテ、ほうじ茶ラテ、ココアから好みを選べ、ホット・アイスどちらでもOK。もちろんどのドリンクも金粉入りだ。

さて、本福寺でも様々なお寺体験ができる。「善法堂」で人気の「アート御朱印」の受付をするほか、写経、写仏、座禅の体験も受け付けている。座禅は「阿字観」と呼ばれる形式で、「阿」の文字の掛け軸を見つめながら行う。警策棒は使わず、姿勢を正して意識を集中させて瞑想する。夏場は境内の「中山一之瀧」での滝行も体験できる。

所在地 佐賀県三養基郡基山町宮浦2120
電話番号 0942-92-2451
営業時間 11:00〜16:00(OS 15:30)
店休日 無休
公式サイト https://www.honpukuji.or.jp/
佐賀県

佐賀県唐津市/寺カフェ花の坊(妙法寺)

アフタヌーンティーでお洒落に
週末イベントも盛りだくさん!

唐津市厳木町にある「獅子王山妙法寺」は法華宗派の寺で1960年に開山。荘厳な本堂内陣や東洋最大級の磁器壁画、菩提樹をモチーフにした大シャンデリアが見学できる。敷地も広大で本堂裏手には宿坊や瞑想、祈願などの場となる「楽養の里」を設けている。寺カフェである「花の坊」もその一つ。

実は「花の坊」はテナントであり、店主の飯野慎二さんは会社定年後の2022年6月から営業を始めた。コロナで閉店となっていたところ、親しくなった管長(※宗派最高責任者)が快く貸し出してくれたという。その飯野さんはこれまた実に趣味多彩。剣道四段の剛の者にして茶花、華道、絵手紙、仏教、気学に整体、そしてピアノもというマルチな才を持つ。

メニューは全て一人で手作りし、平日はワンオペ営業。「さすがに土日や祝日はバイトを雇っていますが」と笑う。人気の「アフタヌーンティー」(2人前税込2,600円)も飯野さんが紅茶好き、スコーン好きだから。何よりゆっくりと過ごしてほしいから、そんな気持ちも込められている。

店に自前のグランドピアノまで置く多趣味な店主だからか、店の客も様々な人が訪れ、集うようになる。誰かがギターが趣味で演奏すると、フラメンコダンサーの女性が踊る。飯野さんの絵手紙作品に惹かれ、やがて店で自分も作品を展示したいと依頼される。それを二つ返事で受け入れる。

気づけば週末はミニコンサート、ミニフラメンコショー、作品展示会などなど。自然発生的にイベントが始まり、「ギャラリーは来年12月まで予約満杯」。縁を大切にする人柄がそうさせるのだろう。手作りケーキのほか「ホットサンドセット」(税込1,300円)や「季節の野菜と牛筋カレーセット」(税込1,600円)などのランチメニューもあり、時間の許す限り過ごせる。

因みに、ワンコイン温泉記事で紹介した「妙法寺温泉 飛龍の湯」(https://team-flat-michinoeki.com/spot/detail0056/)はこの「楽養の里」にある。「花の坊」と共にぜひ利用してほしい。

所在地 佐賀県唐津市厳木町岩屋530-4
電話番号 090-1927-5197
営業時間 10:30~17:00
店休日 水曜・木曜・金曜
公式サイト 公式サイト 妙法寺:https://myohoji.or.jp/
花の坊インスタ:https://www.instagram.com/shinjiiino0610