道の駅秘境の郷いずみ

柚子商品と滋味豊かな料理が待つ 平家落人の秘境の郷へ!

1997年、八代市泉町に開業した地域交流施設「ふれあいセンターいずみ」が「道の駅」に登録され、2024年4月20日に「道の駅秘境の郷いずみ」として営業を開始した。熊本県内36番目の道の駅だ。物産館とレストラン、そして多目的利用ができる会議棟を備える。落人伝説の五家荘(ごかのしょう)の玄関口でもあり、町内に残る平家ゆかりの史跡名所を訪ねる旅の拠点に活用してほしい。

道の駅秘境の郷いずみの基本情報

道の駅秘境の郷いずみのグルメ

  • 地元断トツ産物 泉茶

    地元断トツ産物 泉茶

    泉の特産品と言えば緑茶と椎茸。緑茶は「泉茶」「いずみ茶」と呼ばれ、駅長によると駅の物産館でも地元14社を取り扱っているという。熊本県でも銘茶の産地として知られ、茶種は茶葉が勾玉状の蒸し製玉緑茶が主流だ。煎茶よりも蒸し時間が長い蒸し製玉緑茶は渋みが少なく、まろやかな味になる。農家の大半が栽培から製茶、販売を一貫体制でう。そのため茶の味わいもそれぞれに微妙に異なり、好みの味の緑茶を見つける楽しみがある。

  • 買うならコレ 柚子商品①

    買うならコレ 柚子商品①
    買うならコレ 柚子商品①

    駅を運営するのは第三セクターの株式会社いずみは食品加工所を持ち、地元産の柚子を使用した商品を開発、製造販売。柚子を丸ごと搾った「隠れ里の柚子果汁」(756円)は二杯酢、三杯酢に、あるいは鍋物や飲み物などに一振りして香りづけに。「熊本赤酒ゆずポン酢」(756円)は山鹿市の「千代の園酒造」の赤酒、宇城市の「松合醤油」の天然丸大豆醬油を使用。

  • 買うならコレ 柚子商品②

    買うならコレ 柚子商品②
    買うならコレ 柚子商品②

    柚子の風味にホットな刺激をプラスしたといえば柚子ごしょうが定番。赤と緑の「隠れ里の柚子こしょう」とプレミアムな激辛の黄色い「隠れ里の柚子こしょう」の3種(各864円)がある。
    さらにタバスコ感覚の「ゆずすぱ」(各756円)も3タイプあり、赤ゆずすぱはピザ・パスタ・漬物に、青ゆずすぱは刺身・天ぷら・豆腐に、そして黄ゆずすぱは肉料理や激辛系料理に。そしてもう一つ、激辛好みには「柚子の雫 柚子こしょう醤油」(648円)を。プレミアム激辛の黄色の柚子こしょうに醤油を加えた。刺身や焼き肉、豆腐など、激辛味で味わうのもアリだ。(各税込み)

  • 食べるならコレ 滋味菜膳と良菜健母

    食べるならコレ 滋味菜膳と良菜健母
    食べるならコレ 滋味菜膳と良菜健母

    レストラン「炉丹(ろたん)」のメニューは地元食材を使った天ぷらやだご汁、やまめ、阿蘇の焼酎粕豚などがメイン総菜で、主食のご飯は全て雑穀米。旬の野菜の小鉢も添えられる。「滋味菜膳」(写真上・1850円)はやまめの塩焼きをメインに、天ぷらにもやまめの天ぷらがあり、ボリュームたっぷり。「良菜健母」(写真下・1250円)はだご汁がメインに。根菜などの具がたっぷりで、だご(だんご)はもっちり。どれも手づくりの優しい味つけで嬉しい。素材の滋味がじんわり体に染みる。季節ごとのメニューも豊富で、春はたけのこ、夏は椎茸出汁の椎茸そうめん天ぷらセット、秋は栗ご膳など。季節メニューはホームページでも公開している。

道の駅秘境の郷いずみの施設・周辺案内

  • 釈迦院と日本一の石段 釈迦院と日本一の石段

    釈迦院と日本一の石段

    釈迦院は道の駅がある泉町と隣町の美里町に隣接する地にあり、正式名称が「金海山 大恩教寺 釈迦院」で天台宗の寺院。創建は延暦18年(799年)とされ、かつては西の比叡山とも言われ、坊数75坊、末寺49院が建ち並んだという。信仰すれば長患いすることなく往生できる「ぽっくり寺」でもあるとか。釈迦院へは県道52号を車で34分となるが、もう一つのルートは国道443号で美里町側の日本一の石段、正式名称「釈迦院御坂遊歩道」へ回るルート。車で6分。ただし、ここから3333段の石段を登っていくことに。健脚自慢ならぜひトライしよう。

    住所 熊本県八代市泉町柿迫5536
    電話番号 090-5741-5993
    WEBサイト https://kinkaizan-shakain.jp/
  • 栴檀轟(せんだんとどろ)の滝

    栴檀轟(せんだんとどろ)の滝

    平家落人伝説の五家荘とは、泉町の椎原、仁田尾、樅木、葉木、久連子の5つの集落の総称で、九州脊梁に囲まれた秘境は源氏の追っ手から逃れるのに適していた。五家荘には今も手付かずの天然美があふれている。栴檀轟の滝は「日本の滝100選」に選ばれ、幅3,4mの滝水が岩頭から滝壺までの落差80mを遮るものなく一直線に落水する。いわゆる直瀑(ちょくばく)であり、男性的で非常に力強い迫力がある。名の由来はその昔、滝のそばに栴檀の木があったことから。吊り橋を渡れば、直径約8mの滝壷の目の前まで行ける。

    住所 熊本県八代市泉町柿迫
    電話番号 0965-67-2111(八代市泉支所地域振興課)
  • 梅の木轟(うめのきとどろ)公園吊橋

    梅の木轟(うめのきとどろ)公園吊橋

    五家荘一帯は例年10月下旬から11月下旬にかけて、モミジやカエデ、ブナ、ドウダンツツジが山間を色とりどりに染め上げる。梅の木轟滝に通じる梅の木轟公園吊橋は橋長116m、高さ55m、補助ロープや支柱がないその姿が四季折々の渓谷に映え、殊に紅葉の時期は絶景を見せる。吊り橋を渡り、遊歩道を進めば落差38mの梅の木轟の滝。名前の由来は、菅原道真をしのんで植えた飛梅の木を湧けて運ぶ途中、滝に落とした事から名付けられたという。滝の下には登龍の滝、梅が枝の滝もある。道の駅からは国道445号で約40分。

    住所 熊本県八代市泉町葉木
    電話番号 0965-67-2111(八代市泉支所地域振興課)
  • 樅木(もみぎ)の吊橋

    樅木(もみぎ)の吊橋

    川辺川に架かる2連の吊り橋は長さ72mの「あやとり橋」と同59mの「しゃくなげ橋」と名づけられ、親子橋として渓谷に美しい姿を写す。かつては住民の生活道橋で、藤の蔓や竹で編んだ原始的なかずら橋だった。昭和63年(1988)に「あやとり橋」、翌年に「しゃくなげ橋」が架けられ、どちらも太いワイヤーロープと地元の杉や栗の木を使って作られている。しかし、歩くとロープがぎしぎしと揺れ、床板の隙間からは険しい谷間が覗く。10月下旬からの紅葉時期は橋上からの壮大な渓谷美が見どころとなる。

    住所 熊本県八代市泉町樅木
    電話番号 0965-67-2111(八代市泉支所地域振興課)

道の駅秘境の郷いずみの地図

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