九州道えびのICを下りてすぐ。背後にはえびの高原と霧島連山を一望する景色が広がっている。物産館には朝採れのえびの野菜をはじめ、きんかん、マンゴーなどの季節のフルーツ、ブランド牛の宮崎牛など、宮崎県の特産品や加工品、スイーツ類が勢揃い。品数豊富で眺望の良いバイキングレストランも評判だ。
宮崎県内で生産肥育された黒毛和牛の内、肉質等級4級以上にその名が冠される「宮崎牛」。和牛のオリンピックと呼ばれる「全国和牛能力共進会」で2度日本一になった実力を持つ。きめ細やかな霜降り肉は、甘みを持つ豊かな旨みがあふれ、とろけるようなやわらかさを堪能できる。物産館内の精肉コーナーでステーキ肉を購入しレストランに持ち込めば、調理して出してくれる上にバイキング料金を500円割引してくれる。
直売所の朝どれ野菜はもちろん、地元にある東養鶏場の卵を使った温泉卵、宮崎牛入りカレー、えびの産そば粉の手打ちそばなど、食材にこだわり抜いたメニューがズラリ。それぞれの料理にファンがいて、それを目当てに来店する常連もいるほどだとか。客席から見えるのは、田園風景の向こうにそびえる霧島連山。窓際のカウンター席から埋まっていくというのもうなずける。60分・大人1,100円、小学生700円、幼児500円
日本で初めて国立公園に指定された霧島屋久国立公園の北部に位置する高原。春から初夏にかけては世界中でここだけに自生する天然記念物のノカイドウや霧島を代表するミヤマキリシマを見ることができ、秋には紅葉も楽しめる。また不動池、六観音御池、白紫池などの火山湖が点在し、韓国岳や甑岳への登山口としても親しまれている。
田園地帯を歩いていると時折出くわす、手作り感あふれる素朴な石像。これが宮崎県南部や薩摩地方で見られる「田の神さあ(たのかんさあ)」である。文字通り豊作をもたらす田の神あり、江戸時代から地域の人々に信仰されてきた。神官型、地蔵型、自然石、農民型と姿形から分類されているが、えびので多く見られるのは農民型。しゃもじを持ったユーモラスな表情に心なごむ。祠に祀られているものだけでなく、あぜ道にむき出しのものもあるが、どれも周囲はきれいにされ供えられる花が絶える事はない。今も人々に愛され続けていることが伝わってくる。
宮崎県えびの市永山1006-1 ☎ 0984-35-3338 営業時間 9:00〜18:00 レストラン 11:00〜15:00(LO 14:00) 定休日 第3火曜日(祝日の場合は翌日)、1月1・2日 アクセス 九州自動車道えびのICよりすぐ http://michinoeki-ebino.com
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