道の駅たのうらら オープン
大分県26番目の道の駅たのうらら 2024年7月7日に営業開始!
別府湾沿いの国道10号線上に7月7日、新たな道の駅がオープンした。大分県内26番目、大分市としては「佐賀関」「のつはる」に次ぐ3番目の「道の駅たのうらら」だ。「うみたまご」や「高崎山自然動物園」に近接し、国内有数の温泉地別府市にもわずか5分。観光にも絶好のロケーションで、早くも賑わっている。
別府湾沿いの国道10号線上に7月7日、新たな道の駅がオープンした。大分県内26番目、大分市としては「佐賀関」「のつはる」に次ぐ3番目の「道の駅たのうらら」だ。「うみたまご」や「高崎山自然動物園」に近接し、国内有数の温泉地別府市にもわずか5分。観光にも絶好のロケーションで、早くも賑わっている。
地域の思い出を伝え、
親しみのある空間に
道の駅たのうららは背後に国道10号、そして青く広がる別府湾を控えたロケーション。前面入り口側はJR日豊本線に沿っている。白亜の2階建てで屋根やひさしの一部は波をモチーフにしている。メイン玄関から入ると古い路面電車が目に飛び込んでくる。実はこれ、1972年に廃線になった大分交通別大線の実物の路面電車500形506号だという。
別大線は明治33年5月10日に営業開始した九州初の路面電車だった。名前の通り別府市と大分市を結び、最盛期には大分・亀川間18.4キロを走行していた。車体下部がモスグリーンで上はベージュの2トーンの500形506号は昭和34年11月の製造。車内は見学用に開放され、誰でも座席に座って懐かしの路面電車の車内を体験できる。年配女性が「懐かしかね~」と目を細めていた。線路が駐車場にまで引かれ、晴天の日は屋外で展示される。地域の思い出を残し伝え、体感してもらうのも道の駅の意義だろう。
豊富な地域産品を満載
道の駅の魅力を発揮
お目当てはやはり物産館の「たのうら市場」。規模的には中規模型道の駅だが、品揃えは充実している。駅長の佐藤悠一氏によると農水産物は年間を通じて1200種、加工品は700~800種に及ぶという。海産物は佐伯市蒲江のブリを筆頭に県内の鮮魚はもちろん、手軽に食べられる魚料理のレトルト商品も。さらに佐伯市蒲江直送の鮮魚を売りにした「おさかな350(さんごーまる)」があり、海鮮丼や漬け丼などもテイクアウトできる。
また、道の駅たのうらら限定のオリジナル加工品は見逃せない。豊後牛のとろ煮、ハーブ鶏のとろ煮、関サバの焼きさばご飯、別府湾ちりめんご飯など、大分県自慢の肉・海産物・農産物のレトルト加工品6種類が並ぶ。詳しくは道の駅たのうららのページで紹介。ぜひ、買い求めてほしい。
美味しいものはぜひ物
甘いものはやはり別腹
さて、2階フロアのフードコートへ。ここには宮崎県延岡市発祥の激辛麺の「元祖桝元大分」と大分名物料理を提供する「うまいもんめっけた」がテナントとして入っている。激辛麺は大分県でも人気だが、やはり地元の大分料理が気になる。とり天定食、にら豚定食、しらす丼など6種類の大分名物料理とお子さまメニュー、カレー類が並ぶ。中でも郷土料理「りゅうきゅう丼」(1,750円)は海に面した道の駅で食べるにふさわしい一品。アジなどの魚を甘辛の醤油だれに漬け込んだ漬け丼だ。漁師の賄い飯であり、琉球の漁師から教わったのが始まりとされている。だから「琉球丼」。
デザートの甘味には1階の芋けんぴの店「芋屋 金風」で「いも芋パフェ」(670円)をチョイス。ミルクソフトと紫芋ソフトのミックスに大学芋、紫芋のあんこのトッピング、そして蜜がかかり、まさに山盛りの甘いもの尽くし。甘いものは別腹でぺろりと食べられる。
日本における西洋音楽は
大分市から始まった?
道の駅たのうららのもう一つの特長は2階フロアの交流と文化のスペース「おとの聴こえる広場」だ。多目的室やスタジオルームを含めると、2階フロアの過半数を占める。「おとの聴こえる広場」には「誰でもピアノ」が据えられ、自由にピアノが演奏できる。天井からはゴージャスなドレープ布が下がり、劇場を思わせる。
実は大分市は16世紀後半、宣教師によって日本初の西洋音楽が演奏され、西洋音楽発祥の地とされているのだ。それにちなみ、こうしたスペースが設けられたという。オープン1か月の8月6日からはレンタルスペースの貸し出しも始まった。会議や音楽練習などに活用できる。道の駅は地域の物産を販売するだけでなく、歴史や文化も伝える役割がある。それを改めて教えてくれるのが道の駅たのうららだ。
道の駅たのうらら
大分県大分市神崎字梶原1228-9
☎097-529-7301
営業時間 9:00~18:00 レストラン 11:00~21:00(LO20:30)
定休日 年末年始
アクセス 大分自動車道大分ICより13分
道の駅たのうらら公式サイト