道の駅不知火
目の前は青く輝く不知火海
デコポン発祥の地の駅
デコポン(品種名「不知火」)をはじめ、河内晩柑、スイートスプリングなど季節ごとの柑橘類、不知火海のあさりや鮮魚、さらには馬肉などが直売所に並ぶ。一時休業していたレストランは2021年8月10日にリニューアルオープンした。また、物産館の内装、陳列方法も新たになり、明るく開放的な雰囲気に。また、テイクアウトコーナーも令和3年10月21日、クロワッサンサンドの店がオープンした。尚、令和5年度(2023年)内には再開予定だった温泉館は残念ながら事実上の温泉廃止に。
道の駅不知火の基本情報
所在地 | 熊本県宇城市不知火町永尾1910-1 |
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電話番号 | 0964-42-3730 |
営業時間 |
物産館 9:00~17:00 レストラン 11:00~15:30(LO15:00) |
定休日 |
年末年始 レストラン 水曜、第3木曜(祝日の場合は営業、翌平日を休業) |
アクセス | 九州自動車道松橋ICより15分 |
公式HP | http://agripark-toyono.net/publics/index/22/ |
道の駅不知火のグルメ
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食べるならコレ 刺身定食5点盛り
リニューアルしたレストランは名前も「Food&Cafeしらぬひ」から「いさり火」へ。新しい運営会社「アグリパーク豊野」のバイキングレストランで和食専門だった谷崎優二さんが料理長に就任。当然ながらメニューは海の幸をふんだんに使った料理だ。中でも「刺身定食5点盛り」(1800円)あるいは「刺身定食4点盛り」(1300円)はイチオシだ。5点盛りの場合、天草の車エビ、本マグロを定番に、季節替わりの旬の刺身魚3種が盛られる。4点盛りは車エビを除く本マグロと旬の刺身3種という組み合わせ。これにご飯、みそ汁、漬物、小鉢3品、季節のフルーツなどのデザートがつく。おお、なんという贅沢な! 因みに「しらす丼」(880円)も自慢で、谷崎さんによると「熊本のシラスは他県のものより断然、質と味が良い」とか。こちらもぜひ、ご賞味あれ。
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うま味もコラーゲンもしっかり!魚好きには絶好の品!
2021年8月にレストランがリニューアル再開した道の駅不知火。刺身定食と並ぶ人気メニューが「あら炊き定食」(1200円)だ。あら炊き(あら煮)は下処理で味が決まるというが、このあら炊きはもちろん丁寧な下処理と味つけが充分に感じられる逸品。テリと艶のある頭肉やカマなどの身をほぐして口に運ぶと、甘辛い煮汁の味と共にしっとり感を含んだ魚の旨みが広がる。ありがちなパサつき感は全くない。頭部分のコラーゲンもしっかり頂きながら笑みがこぼれる。店長の谷崎優二さん曰く「あら炊きは煮汁を頭にかけながら作るのがコツですよ」。撮影時もシズル感を出すために、煮汁をかけてくれた。こんな些細なことでも料理に対する熱意を感じる。美味しいはずだ。
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地元断トツ産物 「肥の豊(ひのとよ)」
冬から春にかけて旬の「肥の豊」。栽培を始めた熊本県不知火地方に因む「不知火」※と「マーコット」の交配により、「熊本限定デコポン」として誕生した品種。姿形は「不知火」と変わらないが、樹勢が強く、栽培しやすく早熟という利点があるそうだ。収穫直後の酸味が勝っているため、農家は「肥の豊」を1か月ほど寝かせ、糖度を高める。いわば「追熟」を行うのだ。こうしてふっくらプリッとした果肉から、甘み豊かな果汁がたっぷりあふれてくる。旬を迎え始める1月頃、道の駅不知火では、鮮やかなオレンジ色とポコンと飛び出たおへそが客を誘い込む。※「不知火」のうち、一定の条件を満たしたものが「デコポン」の名称で流通される。
道の駅不知火の施設・周辺案内
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創業200年近い地元の老舗味噌・醤油醸造元。松合集落近くの高台にあり、年中無休で操業する傍ら、一般客の工場見学を一人からでも受け付ける。所要時間は10分程度だが、みそ汁の試食もできる。また、毎月第1土曜日は10時〜15時まで、「みそ汁フェア」を開催。自慢の味噌を使った「具だくさん味噌汁」の試食や、「丸大豆醤油もろみかきまぜ体験」などができる。因みに同社の商品は「道の駅不知火」を始め、県下の道の駅などで購入できる。写真は「道の駅不知火」で販売している即席みそ汁。
住所 熊本県宇城市不知火町松合1999 電話番号 0964-42-2212 営業時間 本社直売所
8:00~19:00 (日祝:9:00~18:00)
工場見学
9:00~16:00(年中無休)WEBサイト https://www.matsuai.co.jp/ -
道の駅から車で3分足らず、国道266号沿いにある集落。江戸時代から明治にかけて、熊本県内一の漁港、交易港として栄えた。狭い集落に家屋が密集し、防火対策のために道路に面した壁を白壁にしたという。その白壁土蔵は今でも大切に残されている。毎月第3日曜は早朝から地元の味噌醤油蔵の「松合食品」の商品を始め、新鮮な魚などを売る朝市が開かれる。