2024年秋 道の駅から15分内!九州の紅葉スポット20選(後編)
道の駅から15分内の紅葉スポット後編は大分県・宮崎県、そして鹿児島県をご紹介しよう。「南国」イメージの強い南九州でも山間地は意外と気温が低く、カエデ、モミジ、ハゼ、ケヤキがある山や寺社では紅葉が楽しめる。千本イチョウの黄葉も見逃せない。
道の駅耶馬トピア
⑬御霊(ごりょう)神社の御霊紅葉(もみじ)
紅葉名所が多い耶馬渓の中で、見ごろを迎えるのが最も遅い穴場。神社の正式名は八坂神社だが、鳥居には「三所神社」、社殿の扁額には「御霊八幡宮」と書かれている。天正17年(1589)中津城主の黒田勢によって殺された豊前国築城郡城井郷の城主宇都宮鎮房12人の侍女たちの霊を慰めるために建立された。村人らが神社の仮御殿にあった紅葉の木に五色の苗木を接木し、本殿に植えたものが御霊紅葉のはじまりとされている。苔むした御霊神社の参道の階段の両脇にあるモミジとイチョウが見事に色づき、紅色と黄色のコントラストが訪れる人を魅了する。因みに道の駅耶馬トピアは今年10月2日、全国放送の「めざましテレビ」で「紅葉が楽しめる道の駅5選」に選ばれた。道の駅でもしっかり紅葉を楽しもう!
所在地 大分県中津市耶馬溪町大字戸原2016
電話 0979-54-3111(中津市耶馬溪支所総務課)
アクセス 道の駅耶馬トピアから9分
道の駅たのうらら
⑭高崎山自然動物園
高崎山自然公園と言えば野生ニホンザルの餌付けで知られる。餌付け以外は自然な、あるがままの状態で約1000頭のサルが暮らす。あまりにもサルで有名過ぎて、実は紅葉スポットでもあることは知られていない。標高628メートルの高崎山にはモミジやカエデがあり、12月頃には紅葉のピークを迎える。紅葉した山を背景にニホンザルが気ままに過ごす様子を観察してはどうだろう。
所在地 大分市神崎3098-1
電話 097-532-5010
営業時間 9:00~17:00(最終入園16:30)
休園日 無し
料金 大人520円、高校生520円、小・中学生260円、小学生未満無料
高崎山自然公園公式サイト
アクセス 道の駅たのうららから4分
道の駅あさじ
⑮用作(ゆうじゃく)公園
大分県を代表する紅葉の名所。江戸時代に岡藩主が家老の中川平右衛門長伸に賜った別荘地跡だ。岡藩の参勤交代の経路に位置し、藩主中川氏が参勤交代の途上などにたびたび立ち寄るとともに、田能村竹田や頼山陽といった文人墨客も多く来訪した。岡藩の玄関、接客所としての役割を果たしていたという。心字池を中心に、500本を越えるモミジやカエデなどの紅葉樹が植えられ、11月の紅葉期間中の週末や祝日にはライトアップが行われ、夜神楽などのイベントも開かれる。
所在地 大分県豊後大野市朝地町上尾塚3914
電話 0974-27-4215(ぶんご大野里の旅公社)
アクセス 道の駅あさじから6分
道の駅高千穂
⑯高千穂峡
高さ約80~100mもの断崖が約7km続く高千穂峡は、阿蘇山の噴火による火砕流が五ヶ瀬川を侵食して作られた。柱状節理の断崖絶壁は国の名勝・天然記念物に指定されている。その峡谷沿いや遊歩道にケヤキやモミジ、ツタが多くあり、11月半ばから見事な紅葉が見られる。御橋やおのころ池周辺が紅葉の見どころであり、滝見台から真名井の滝を見下ろしながら見る紅葉も絶景だ。
所在地 宮崎県西臼杵郡高千穂町向山
電話 0982-73-1213(高千穂町観光協会)
アクセス 道の駅高千穂から5分
道の駅霧島
⑰霧島神宮
天孫降臨神話の主人公である瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)が祭神であり、6世紀の創建とされている。現在の朱塗りの社殿は江戸時代の正徳5年(1715)に薩摩藩主島津吉貴が寄進してできた。本殿、幣殿、拝殿は国宝であり、霧島神宮登廊下、勅使殿は重要文化財だ。秋は紅葉が美しいことで有名で、参道から境内にかけて楓、モミジ、ウルシの幻想的な紅葉風景が続く。大鳥居手前の県道沿いの紅葉や、二の鳥居の奥に広がる参道沿いのモミジが特に鮮やか。都会を離れた神聖な空気を味わえる場所だ。
所在地 鹿児島県霧島市霧島田口2608-5
電話 0995-57-0001
時間 24時間 授与所8:00~17:30
霧島神宮公式サイト
アクセス 道の駅霧島から7分
道の駅川辺やすらぎの里
⑱岩屋公園
川辺地域には仏教史跡が数多く残る。その中でも最大のものが「清水(きよみず)磨崖仏群」。万之瀬川上流沿いに高さ20m、幅400mにわたって刻まれた約200基の清水磨崖仏群は、古く は平安時代につくられ、歴史的にも仏教的にも価値が高い。県指定史跡。この磨崖仏群に隣接して設けられた「岩屋公園」は、疏水百選にも選ばれている公園。秋には園内に流れる万之瀬川の水面に紅葉や銀杏の彩りが映る。銀閣寺を模した和風カフェ「サクラノヤカタ」や広場もあり、キャンプ場に宿泊すれば紅葉狩りを兼ねたBBQも楽しめる。見ごろは11月下旬~12月上旬。
所在地 鹿児島県南九州市川辺町清水薬師ノ下
電話 0993-83-4433(南九州市文化財課)
岩屋公園キャンプ場公式サイト
アクセス 道の駅川辺やすらぎの郷から6分
道の駅いぶすき
⑲不動山青隆寺
真言宗の青隆寺の開山は平成2年(1990年)と、まだ新しい寺だ。標高300メートルの山中に敷地3万坪を有する。敷地内には九州では珍しい本格的伽藍約20棟を配し、僧侶が作庭した日本庭園が広がる。35トンの巨石をはじめとする石や苔、数百年前の石燈籠が配され、ツツジや枝垂れ桜など四季折々の花々が庭園を彩る。また、飲食店も備えており、カフェ「café Shogetsu」、そば・うどんの「照月庵」、和菓子処「弘大庵」、さらにはタコ焼き店まである。お寺でまったり紅葉鑑賞、いかが?
所在地 鹿児島県指宿市小牧1874-9
電話 0993-26-2306
拝観時間 9:00~17:00
拝観料 中学生以上500円、小学生200円
不動山青隆寺公式サイト
アクセス 道の駅いぶすきから10分
道の駅たるみずはまびら
⑳垂水千本イチョウ
晩秋になると約1200本ものイチョウの森が黄金色に輝く!敷地面積は約4.5ヘクタールあり、実は個人の私有地だ。園主夫婦が昭和53年(1978年)から二人三脚で開墾し、イチョウを植樹していった。雑草に覆われた地を休日に夫婦二人で整備するという気の遠くなるような作業で、黄金の森を生んだのだ。今や垂水市を代表する観光地となり、毎年、黄葉シーズンになると多くの観光客が訪れる。11月中旬から12月初旬にかけては夜間にライトアップも行われる。
所在地 鹿児島県垂水市新御堂
電話 0994-32-1111(垂水市観光協会)
入園料 無料
アクセス 道の駅たるみずはまびらから11分
いかがでしたか?南国イメージのある九州南部も意外と紅葉名所があると思いませんか。道の駅と紅葉巡り、ぜひ楽しんでください!