2022 九州の道の駅からサクッと行ける紅葉スポット21選(後編)
2022 九州の道の駅からサクッと行ける紅葉スポット21選,
後編=熊本県・大分県・宮崎県・鹿児島県
いよいよ紅葉シーズン。錦秋の秋を楽しむ旅行をしたい。道の駅の行き帰りにちょっと立ち寄れる紅葉スポットを紹介しよう。定番スポットから穴場まで、道の駅から行ける熊本県・大分県・宮崎県・鹿児島県の10か所を後編で公開!
道の駅東陽
⑫立神峡
東陽町と隣接する氷川町にあり、国道3号からは道の駅東陽の手前に位置する。国指定名勝であり、別名「肥後の空滝」と呼ばれる高さ75m、幅250mにも及ぶ大岩壁が氷川沿いに圧巻の景色を見せる。これは氷川が古生代の石灰岩を浸食してできたもの。秋は紅葉の絶景が広がる。立神峡里地公園が整備され、キャンプ場、遊歩道、昭和30年代の農家をイメージした宿泊施設「里地屋敷」などがある。モミジは遊歩道沿いにあり、断崖絶壁の大岩の景観と共に秋景色を楽しめる。高所恐怖症でなければ、大岩壁を眺める吊り橋「火の国橋」・「龍神橋」を渡ろう。
所在地 熊本県八代郡氷川町立神648-4
電話 0965-62-1543(立神峡里地公園管理事務所)
アクセス 道の駅東陽から3分
道の駅阿蘇
⑬的石御茶屋跡と⑭隼鷹(はやたか)天満宮
尾ヶ石(おがいし)地区の旧豊後街道沿いにある「的石御茶屋跡」は、江戸時代、熊本城下を出発した細川藩の参勤交代の一行が昼食を取るために休憩した屋敷跡と庭園。勝海舟が「底は山泉一面に流る」と記した名園で、敷地内には北外輪山からわき水を引いた泉水などがある。泉水は市指定文化財で県の名水百選にも選ばれている。地元では知る人ぞ知る紅葉の穴場だ。江戸時代に築かれた豊後街道の石畳も風情を誘う。
一方、「的石御茶屋跡」に隣接する隼鷹天満宮の参道脇の紅葉も美しい。肥後藩主細川綱利公が建立した神社で、参勤交代の船を一羽の白鷹が船柱に止まって荒波から救ったという言い伝えがある。本殿にある絵馬は享保元年(1716年)に細川宣紀公が、鶴の額は天保13年(1842年)に細川斉護公が奉納した。
的石御茶屋跡と隼鷹天満宮
所在地 熊本県阿蘇市的石536(的石御茶屋跡)
電話 0967-34-1600(阿蘇インフォメーションセンター)
アクセス 道の駅阿蘇から16分
道の駅耶馬トピア
⑮御霊(ごりょう)神社の御霊紅葉(もみじ)
紅葉名所が多い耶馬渓の中で、見ごろを迎えるのが最も遅い穴場。神社の正式名は八坂神社だが、鳥居には「三所神社」、社殿の扁額には「御霊八幡宮」と書かれている。天正17年(1589)中津城主の黒田勢によって殺された豊前国築城郡城井郷の城主宇都宮鎮房12人の侍女たちの霊を慰めるために建立された。村人らが神社の仮御殿にあった紅葉の木に五色の苗木を接木し、本殿に植えたものが御霊紅葉のはじまりとされている。苔むした御霊神社の参道の階段の両脇にあるモミジと銀杏が見事に色づき、紅色と黄色のコントラストが訪れる人を魅了する。
所在地 大分県中津市耶馬溪町大字戸原2016
電話 0979-54-3111(中津市耶馬溪支所総務課)
アクセス 道の駅耶馬トピアから9分
道の駅耶馬トピア
⑯渓石園
道の駅耶馬トピアからのもう一つのおすすめ紅葉スポットは「渓石園」。耶馬渓ダム完成を記念し、昭和62年(1987年)に造られた日本庭園。面積は2万平方メートルあり、数万個の耶馬渓の石、ダムの水を利用して耶馬溪の渓流を再現している。中には高さ6mの岩もあり、耶馬渓のダイナミックな自然を思わせる。植栽された樹木は100種3万1000本以上。男滝、女滝、ロックガーデンを配しており桜や紅葉の季節になると、庭園内をライトアップ。園内には蕎麦屋もあり、炭蕎麦やスイーツを出している。
住所 大分県中津市耶馬溪町大島2286-1
電話 0979-54-3111(中津市耶馬溪支所)
蕎麦屋 0979-54-2770
時間 24時間開園 蕎麦屋11:00~21:00
定休日 なし 蕎麦屋は水曜
アクセス 道の駅耶馬トピアから14分
道の駅やまくに
⑰伊福の景
日本三大紅葉で知られる耶馬渓。「伊福の景」は伊福盆地を取り巻くように、清水谷、明光山、三方岩城、鉾岩などの鋭い直立の節理を持つ岩峰が起立し、岩脚の民家や田園の佇まいと調和した景色で知られる。この一帯の奇岩は表面が比較的滑らかなためツタ、カヅラの着生が少なく、そのため岩峰がさらに目を引く。紅葉の時期にはこの岩峰の周囲を染めるようにモミジが色づく。周囲の常緑樹に緑と共に鋭い姿の奇岩群を彩り、地元住民が広域農道に植えたモミジと共に訪れる人を楽しませてくれる。
所在地 大分県中津市耶馬溪町大字金吉
電話 0979-54-3111(中津市耶馬溪支所地域振興課)
アクセス 道の駅やまくにから17分
道の駅あさじ
⑱用作(ゆうじゃく)公園
大分県を代表する紅葉の名所。江戸時代に岡藩主が家老の中川平右衛門長伸に賜った別荘地跡だ。岡藩の参勤交代の経路に位置し、藩主中川氏が参勤交代の途上などにたびたび立ち寄るとともに、田能村竹田や頼山陽といった文人墨客も多く来訪した。岡藩の玄関、接客所としての役割を果たしていたという。心字池を中心に、500本を越えるモミジやカエデなどの紅葉樹が植えられ、11月の紅葉期間中の週末や祝日にはライトアップが行われ、多くの見物客で賑わう。(コロナ感染拡大防止による変更あり)
所在地 大分県豊後大野市朝地町上尾塚3914
電話 0974-27-4215(ぶんご大野里の旅公社)
アクセス 道の駅あさじから6分
道の駅ゆ~ぱるのじり
⑲ままこ滝(すきむらんど)
須木地区は紅葉の名所であり、「ままこ滝」の正式名称は「須木の滝」。幼い継子(ままこ)を憎む継母が滝に突き落とし殺そうとして、自らも落ちてしまったという伝説から「ままこ滝」とも呼ばれている。小野湖を中心に築かれたレジャー施設の「すきむらんど」の大つり橋からこの滝が望め、秋には滝と一緒に山々の紅葉を楽しむことができる。また、「すきむらんど」内のバンガローなどで紅葉を見ながらのキャンプやBBQもできる。温泉施設もあるので、気軽に楽しめる。
所在地 宮崎県小林市須木下田412-6
電話 0984-48-2480
時間 9:00~18:00 かじかの湯10:00~21:00
定休日 木曜 かじかの湯第2・4木曜
すきむらんど公式サイト
アクセス 道の駅ゆ~ぱるのじりから30分
道の駅霧島
⑳霧島神宮
天孫降臨神話の主人公である瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)が祭神であり、6世紀の創建とされている。現在の朱塗りの社殿は江戸時代の正徳5年(1715)に薩摩藩主島津吉貴が寄進してできた。本殿、幣殿、拝殿は国宝であり、霧島神宮登廊下、勅使殿は重要文化財だ。秋は紅葉が美しいことで有名で、参道から境内にかけて楓、モミジ、ウルシの幻想的な紅葉風景が続く。大鳥居手前の県道沿いの紅葉や、二の鳥居の奥に広がる参道沿いのモミジが特に鮮やか。都会を離れた神聖な空気を味わえる場所だ。
所在地 鹿児島県霧島市霧島田口2608-5
電話 0995-57-0001
時間 24時間 授与所8:00~17:30
霧島神宮公式サイト
アクセス 道の駅霧島から7分
道の駅川辺やすらぎの里
㉑岩屋公園
川辺地域には仏教史跡が数多く残る。その中でも最大のものが「清水(きよみず)磨崖仏群」。万之瀬川沿いに高さ20m、幅400mにわたって刻まれた約200基の清水磨崖仏群は、古くは平安時代につくられ、歴史的にも仏教的にも価値が高い。県指定史跡。この磨崖仏群に隣接して設けられた「岩屋公園」は、疏水百選にも選ばれている公園。秋には園内に流れる万之瀬川の水面に紅葉や銀杏の彩りが映る。銀閣寺を模した和風カフェ「サクラノヤカタ」や広場もあり、キャンプ場に宿泊すれば紅葉狩りを兼ねたBBQも楽しめる。見ごろは11月下旬~12月上旬。
所在地 鹿児島県南九州市川辺町清水薬師ノ下
電話 0993-83-4433(南九州市)
岩屋公園キャンプ場公式サイト
アクセス 道の駅川辺やすらぎの郷から6分
道の駅から気軽に行けるお勧め紅葉スポットを紹介しました。
ぜひ、秋の旅にお役立てください。