長命ヘルシン酢醸造

昔ながらの製法と名水・御前水で仕込まれる純米黒酢。
熟成用かめ壺を見守るのは巨大な龍神の姿。
そこには世界平和と健康長寿への祈りが込められていた。

巨大龍と金ピカ像のカオスワールド
山肌に現れし岩の龍、名水を司る神となる

 霧島市国分から鹿児島市方面に向かう東九州自動車道の野久美田トンネル入口。その右手の山の斜面に巨大な龍が描かれ、金色の仏像らしき物が並んでいるのが見える。思わず「なんだあれは?」と目を奪われてしまう、脇見注意のスポットだ。ここは「長命ヘルシン酢醸造」。かめ壺仕込みの純米黒酢を製造販売しているメーカーで、その敷地内にあるのがこの「岩龍神」である。
 創業約35年の同社がこの地に移転してきたのが平成6年。その時に創業者であり会長の山下芳文さんが、背後の山の斜面にある岩が龍に見えることからインスピレーションを受け、平成13年に彩色を施した。さらに霧島神宮・明治神宮・北海道神宮に祈願して入魂し、龍神として奉った。彫刻は一切行っておらず、自然石のままというのが驚きだ。その後周囲に仏像などを奉り現在の形になったのだが、あえて宗教や宗派にこだわらなかったため、鳥居あり、千手観音などの仏像あり、七福神像あり、はては二宮金次郎像ありと一見カオスな空間になっている。しかし、根底に流れるのは世界平和への願いや、参拝者の健康長寿への祈りなどであり、願いが叶ったという人から寄贈された灯ろうなども数多く並べられている。

 
猿と猪を従えた仏像。西遊記の三蔵法師がモチーフ?
6本の牙を持つ白い象に乗った普賢菩薩
女性的な柔らかい表情の二宮金次郎像
 

 ここは眺めの良い場所でもあり、目の前には錦江湾に浮かぶ隼人三島と総称される辺田小島、弁天島、沖小島を、そしてその向こうに鹿児島県民の心のシンボルである桜島を見ることができる。また、元旦には早朝から開門してご来光を拝むイベントが恒例となっており、毎年盛況を博している。
 さて、健康は祈るだけでなく自ら実践するもの。ということで、黒酢を買って帰ろう。かめ壺で長期熟成された黒酢はアミノ酸が豊富でまろみとコクがあり、料理用としてはもちろん飲用にも最適。ネット等で取り寄せもできるが、工場内の直売所なら通常よりも割安で購入できるのでオススメだ。

 
鳥居の横には世界平和を願う「世界人類は一つ心」のメッセージが
黒酢はかめ壺の中で1~3年かけて熟成される
 

長命ヘルシン酢醸造

鹿児島県霧島市隼人町野久美田670-2 
0120-512-727
入場料 無料
営業時間 9:00~17:00
定休日 日祝日(岩龍神は拝観可能)
アクセス 東九州自動車道隼人西ICから約5分