球泉洞(きゅうせんどう)

気分は地底アドベンチャー!
球泉洞の神秘を実体験!

 令和2(2020)年7月の熊本南部豪雨災害で被災した球磨川沿いの「球泉洞」。令和4年4月に復興し、営業を再開している。球泉洞は全長約5㎞、西日本で2番目、全国では3番目の長さであり、九州本土では最大級を誇る。そんな地下鍾乳洞の中をちょっと歩いてみよう。

水滴が滴り落ちるうちに、水の結合作用でできる鍾乳石。1年に1ミリという気の遠くなる成長をする。

気軽な一般コース
地底を歩く探検コース

 球泉洞が発見されたのは昭和48(1973)年。愛媛大学学術探検部が発見した。約1600mの第一本洞のうち約500~600mが一般公開され、2つの見学コースがある。「一般コース」は洞口のスタート地点から「3の滝」で折り返す約30分のルート。ガイドなしで自由に鍾乳洞散策できる。
 「探検コース」は「一般コース」の途中からさらに奥へ進み、深さ200mの地底へ。「8の滝」のつらら状の神秘的な鍾乳石を見ることができる。こちらは長靴・キャップライト付きヘルメットを借り、ガイドが同行する。所要時間約50分で対象は小学生以上。
 さて、取材当日は「探検コース」は前日までの雨で洞内を流れる水が増水。「一般コース」のみの体験となったが、運営する球磨村森林組合の大槻雅美さんがガイドしてくれた。さあ、3億年の歳月が織りなす地底造形の世界へ!
 

 
球泉洞の森林センター館。館内やトンネルなどに土砂が流れ込んだが、球泉洞は被害がなかった。
 

 さて、取材当日は「探検コース」は前日までの雨で洞内を流れる水が増水。「一般コース」のみの体験となったが、運営する球磨村森林組合の大槻雅美さんがガイドしてくれた。さあ、3億年の歳月が織りなす地底造形の世界へ!
 

 
鍾乳洞に通じるトンネルはすでに涼しい。
 

3億年の時を刻み続ける
鍾乳石は個性の塊?

 

 球泉洞の第1支洞は球磨川の川底から始まるため、観光鍾乳洞の入口へはトンネルを通っていく。そのトンネル入り口でさえ洞内の涼風が吹いている。洞内は年間通じて16度。見学スタート地点の洞内の高さは約70mあり、愛媛大学学術探検部が鍾乳洞を発見するきっかけとなった縦穴だという。洞内の「住人」コウモリも早速お出迎え。
 奥へ進みながら鍾乳洞の地底造形を見学。「3億年前は海中にあった石灰岩層が隆起し、石灰岩層の境界面からしみ出た水が岩の表面を少しずつ浸食してできたんです」と大槻さん。洞内を流れる地下水流は急傾斜を下り、今も球磨川へと流れている。
 

 
ここから一般コース、体験コースのスタート。発見のきっかけとなった縦穴で、コウモリが天井にいる。
 
一般コースと体験コースの分岐点近く。体験コースは鉄製階段を上り、第六支洞側へ。
 

 浸食された洞の中で、石灰岩に含まれる微量のカルシウムが洞の壁や床に炭酸カルシムの結晶として残ったのが「フローストーン」だ。何やら簡単に聞こえるが、ここまでなるのに数万年を要しているのだ。このフローストーンが洞内で様々な形状を見せている。
 他にも地下水流に削られて作られたポットホール、剥がれ落ちた岩盤が偶然に造った天然橋、洞窟さんご、フローストーンやつらら石の表面から小枝のように突き出るヘリクタイトやヘリグマイト、リムストーン、ドーム状のホマーテ型石筍など、それぞれの個性がある。因みに「ヘリクタイト」はギリシア語で「ねじれ」を意味するとか。また、ヘリグマイトは方解石の結晶がずれて重なり合ってできているそうだ。「鍾乳石は今も成長し、形を変えていっています」。目の前の鍾乳石の形が変わるころ…数千年、数万年先に人類はいるのだろうか。

 
炭酸カルシウムの結晶として残ったフローストーン。
 
5万年の歳月の中で床からの石柱と天井からのつらら石が結合した石柱。
 

意外と汗をかく運動に?
2023年には施設がさらに充実

 

一般コースでも鍾乳洞内は思った以上にアップダウンがあり、階段を上るか所もいくつかある。そのためゆっくり歩いているつもりでも、いつの間にか薄っすらと汗ばんでくる(9月の取材)。ネットの口コミで「涼しいと思ったのに汗をかいた」とあったのはそのことなのか。冬は洞内を上着を脱いで回るかもしれない。
 再び入口トンネルを通って地上世界へ。その屋外からの光が新鮮に思えるから不思議だ。今回は「一般コース」だったが、地底200mの「探検コース」にもチャレンジしたい。鍾乳洞の空間は幻想的で癒される。
 さて、豪雨災害からの復興は球泉洞見学施設だけでない。付帯施設もリニューアルしている。食事処の「幸盛亭」は復旧工事の従事者に「美味しい料理を」と、災害後いち早く弁当や料理を提供してきた。おすすめは「唐揚げ定食」900円。他にも物販施設の「森の香房」にカフェやベーカリーショップ、林業とアウトドア用品専門店、「森林センター」に地域商品のアンテナショップなどがある。
 さらに球泉洞休暇村は2023年春の再オープンを目指している。ロッジやログハウス、グランピングが完成する予定という。球泉洞はさらに魅力的になりそうだ。

 
「幸盛亭」の唐揚げ定食。店名は洞内に棲むこうもりと災害復興で「市あ合わせを盛る」の意味から。
 
ベーカリー「ひなた」自慢のワンランク上の食パン「球泉洞プレミアム」。
 

所在地 熊本県球磨郡球磨村大字大瀬1121
電話 0966-32-0080
時間 9:00~17:00 ※16:45までの受付
定休日 水曜
料金 大人・高校生以上1,100円、中学生800円、小学生600円、幼児・3歳以上450円。探検コース別途800円
球泉洞公式サイト 

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